虫歯や歯周病の治療範囲

歯医者さんになるためには、大学の歯学部歯学科に入学し、6年間勉強し、ちゃんと卒業した後、歯科医師国家試験に合格することが必要です。
医師の資格取得と同じなんですが、全く別になります。
医師の国家試験に合格していても歯科医師にはなれませんし、逆に、歯科医師の国家試験に合格していても医師にはなれません。
歯科医の仕事の内容としては、口の中と、その周辺の病気や怪我の治療となります。
虫歯や歯周病の治療、予防、歯列矯正やインプラント手術、口腔内の外科治療といったものが具体的な内容です。
口の中や口の周辺の健康管理を行うことです。
これら歯科医業を行うことができるのは歯科医師だけということが、歯科医師法で定められています。
つまり、医師免許を持っていても、これらの治療は行うことができない、ということなんですね。
歯と歯茎の治療以外に、頬の粘膜、上下歯槽、硬い口蓋、舌前3分の2、口腔底に軟口蓋、顎の関節を含む顎骨、唾液腺を加えた部位が治療範囲となります。

最近は、美容目的から、歯を白くする「ホワイトニング」といった審美治療を取り入れる歯科医院も増えています。
また、口は、身体の健康にも密接に関係しています。
つまり、口腔内の病気が身体の病気にもつながることもあるんです。
口腔内の重篤な病気だけでなく、全身に関係する病気の早期発見にもつながるのです。
従来は、歯科医療機関と医療機関では科目がしっかり分離していたため、その必要性が注目されずらかった経緯があります。
しかし、近年では、地域の医療機関と連携し、総合的な医療を提供できるように心がけている歯医者さんも多いんです。

口の中の病気が引き起こす体の不調

虫歯や歯周病にかかっていたり、歯並びが悪い状態を長く続けていると、口の中だけでなく、身体にも不調をきたすことがあります。 骨格のバランスが崩れ、頭痛や肩こりに悩まされるということもありますが、虫歯や歯周病の原因となる細菌が体の中を移動することで、他の器官に影響を与えるというのです。

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